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産婦人科には『看護師』と『助産師』という職業が存在します。
患者さんから見ると、似たような仕事をしているように見えたり、名乗られなければ看護師と助産師との区別がつかないという方も多くいらっしゃいます。
しかし、看護師と助産師はきちんと区別された国家資格であり、業務内容にも違いがあります。
看護師と助産師、一体何が違うのか、どんな所に違いが現れるのでしょうか。
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産婦人科の看護師と助産師、それぞれ別の国家資格です
看護師と助産師、当然ながら、資格が違います。
看護師、助産師ともに、保健師助産師看護師法(通称:保助看法)により定められた国家資格で、決められた教育機関で教育を受けた者は国家資格の受験資格を得ることができ、看護師、助産師の国家試験に合格した者が『看護師』『助産師』の免許を受けることができます。
現在の法律において、男性は、看護師になることはできても助産師になることはできません。
また、助産師として働くためには看護師の国家試験に合格していることが必須条件なので、「看護師の免許はないけど助産師として働いてます」という助産師は存在しません。
保助看法の中で、看護師は「傷病者もしくは褥婦に対する療養上の世話または診療の補助」を行うとされています。
一方助産師は「助産または妊婦、褥婦もしくは新生児の保健指導」を行うとされています。
褥婦というのは、お産後のお母さんのことを指します。
助産というのは、正期産(妊娠37週~41週))に入った妊婦の内診や正常分娩の介助、臍帯(へその緒)を切る行為などが含まれます。
そもそも看護師や助産師は医師ではないので、医療行為や診断はできません。
ハサミや針、メスを使う行為や薬剤の投与は医療行為と見なされ、特定の物に限り、あくまでも医師の指示のもとに行われます。
助産師に限って、正常経過をたどっている妊婦・産婦・褥婦の診断が許可されていますが、正常を逸脱したものについては医師のみが診断を許可されています。
つまり産婦人科において看護師は、正常を逸脱し入院が必要となった妊婦さんや、手術・帝王切開が必要になった患者さん、手術・帝王切開後の患者さん達、お産後のお母さん達が必要とする生活全般のお手伝いと、医師の診療のお手伝いをすることが仕事であり、助産師は、正常分娩の介助(内診したり、胎盤を出したり、へその緒を切ったりする行為も含む)、正常な経過をたどっている妊婦さんの健診や生後1か月までの赤ちゃんに必要な保健指導(授乳指導、新生児訪問、一か月健診時の指導など)をすることが仕事である、ということです。
助産師は看護師免許を持っているのが必須条件というこなので、助産師は、看護師と助産師が許可されているすべての仕事を行える、ということになります。
もちろん、法律上の違いがあるということは、学んでいる内容にも違いがあります。
看護領域での産婦人科の授業・実習では、主に婦人科疾患やお産後のお母さんについて学びます。
助産領域では看護領域での知識プラス、妊娠の経過や胎児について、分娩について、新生児についても深く学びます。
できることが多い分、学ぶべき知識も多い、ということです。
少し難しい話になりましたが、看護師と助産師の資格の違いを理解していただけましたか?
産婦人科の看護師と助産師は、仕事内容も給料も違います
資格の違いを読むと、看護師よりも助産師の方が、できる仕事の範囲が広いということがおわかりいただけるでしょうか?
そのため、同じ経験年数なら、看護師よりも助産師の方が給料が高いという職場が多いように感じます。
給料の内訳として何がどのくらい違うのかは職場によって様々ですが、基本給の違い、資格手当の違い、分娩手当ての有無、あるいは分娩手当の違い、などがあげられます。
逆に、産婦人科以外で働いている助産師も現実には存在し、その場合、看護師と助産師での仕事の範囲は変わらないので、助産師手当ではなく看護師手当をあてられる、ということもあるようです。
産婦人科で看護師と助産師の違いについて、感じていたこと
似ているようで違う看護師と助産師、両方を経験した私の感じたことは、それぞれに、それぞれの役割がある、ということです。
看護師として働いていた時は、「分娩がたてこんでいるのに、手伝えなくて申し訳ないなあ」と感じていました。
しかし、いざ助産師になって働き始めると、「分娩室にこもりっきりで、病棟は大丈夫かなあ」と心配になったりします。
分娩室を守っている助産師と、病棟を守っている看護師、それぞれの役割ややりがいがあり、どちらも必要な存在だということがわかりました。
産婦人科での看護師と助産師の違い、おわかりいただけましたか?
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